ネトゲ渡り歩き日記


by feenal

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Pokemon Go

 Ingressをコアとしてポケモンのガワをかぶせ、その上で任天堂ライクなデザイン調整を施した位置情報ゲーム。
 この土日に繁華街に出かけた人なら、たとえこのゲームをプレイしていなくとも、街の至る所にプレイヤーが溢れかえっているのがわかったはず。
 社会現象ぶちぬいて、異常現象と言っていいレベルの化物アプリ。

■土地争奪・維持概念の希薄化

 Ingressで言うところのポータルである「ポケストップ」は陣営による占領行為やリンクができず、ただのアイテム供給ポイントと化している。
 更に一部のポータルは、陣営による占領が可能な「ポケモンジム」に変化しているわけだが、こちらもリンクはできない。
 ジムには自分のポケモンを1匹しか置けず、バリアのような強烈な保護アイテムも無いため、個人で長期間保持することはほぼ不可能。
 (繁華街のジムは仕様上まともに防衛できない。そこはIngressと同じ)
 そもそも、「ガーディアン」のように一定期間ポケモンジムを保持することで得られる実績も無いので、ポケモンジムを所有する動機付けがあまり強くない。

 土地を争奪・維持する必要性が無い以上、プレイヤーは特定のポケストップやポケモンジムに価値を見出す理由が無い。
 「ポータルキー」のように、明確にその場所を意識させるようなアイテムも無く、あちらこちらのポケストップを移動し続ける必要性も無い。
 ちなみにバーンアウトの概念も無く、同じポケストップから無限にアイテムが供給され続けることも重要な違い。

■ポケストップ密集地点での定点ファームを促す「ルアーモジュール」と、その結果

 「ルアーモジュール」という課金アイテム(120円)をポケストップに対して使用することで、30分間、5分毎にポケモンを1匹おびき寄せることができる。
 おびき出されたポケモンは周囲にいる全プレイヤーに等しく出現し、全員がそれを捕まえることができる。
 ルアーモジュールを使用されているポケストップが周囲に数箇所ある場合、プレイヤーはその地点から動く理由をほぼ完全に失う。

 周囲に3つ程(2つでも一応可)、ルアーモジュールが常設されるような場所があれば、そこから全く動かずとも数分おきにポケモンが出現し続け、
 捕まえ終わる頃にはポケストップが回復してアイテムが供給され、アイテムを回収し終わる頃には次のポケモンが出現する。
 ルアーモジュールが使われていない飛び地のポケストップを回ったり、いるかどうかもわからない野良ポケモンを探して徘徊するよりも余程美味しい無限機構となり、
 プレイヤーを強力にそこに留め続ける。

 結果どうなるかと言うと、半径50~100m程の「美味しい」地域にトレイナーがひしめき合うようになる。
 たかだか1個120円の課金アイテムが2,3個投入されただけで、プレイヤーが数百人単位でワラワラと集まってくるのである。
 その光景の異常性は是非近くのポケストップ密集地で直接確認して欲しいところだし、できることならばその中の一人に組み込まれる体験をして欲しいところでもある。
 この異常事態はそんなに長くは続かない。ゲーム自体は正直未完成もいいところで、来週か、再来週か、遅くとも一ヶ月もすれば皆それなりに飽きてしまうだろう。
 20年間培われたポケモンコミュニティと、数年間のIngressによるポータルデータベースの蓄積、そしてPokemon Goのデザインによって生み出された
 頭のおかしい一大イベント、一見でもいいので参加するだけの価値はあると思う。
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by feenal | 2016-07-24 21:08 | Comments(0)